「煽りの歴史」の版間の差分

16 バイト除去 、 2015年9月2日 (水) 13:12
 
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[[ファイル:煽りの歴史(古代).jpg|200px|thumb|right|鎌倉時代の煽りの様子を描いた絵巻物。1人のコテが、他板のスレに単身乗り込む様子が描かれている。]]
[[ファイル:煽りの歴史(古代).jpg|200px|thumb|right|鎌倉時代の煽りの様子を描いた絵巻物。1人のコテが、他板のスレに単身乗り込む様子が描かれている。]]
煽りという概念は、13世紀の鎌倉時代に成立した「平家物語」の作中にその形跡を見ることができる。
煽りという概念は、13世紀の鎌倉時代に成立した「平家物語」の作中にその形跡を見ることができる。
 
''頃は正月二十一(にじふいち)日、
''<pre>頃は正月二十一(にじふいち)日、
入相(いりあひ)ばかりのことなるに、
入相(いりあひ)ばかりのことなるに、
薄氷(うすごほり)は張つたりけり。
薄氷(うすごほり)は張つたりけり。
深田(ふかた)ありとも知らずして、
深田(ふかた)ありとも知らずして、
馬(むま)をざつと打ち入れたれば、
馬(むま)をざつと打ち入れたれば、
馬の頭(かしら)も見えざりけり。
馬の頭(かしら)も見えざりけり。
煽(あふ)れども煽れども、
煽(あふ)れども煽れども、
打てども打てども働かず。''
打てども打てども働かず。</pre>''
[http://santalab.exblog.jp/19974944/ 平家物語「木曽最期」]より引用。)
 
つまり本来の「煽る」とは、あぶみで馬の腹を蹴るという意味を持つ言葉であり、既に同時代にはそこから転じて「そそのかす」、「おだてる」という意味も持っていた。この時代から既に、日本の「煽り」の概念を窺い知ることが出来る。
[http://santalab.exblog.jp/19974944/ 平家物語「木曽最期」]より引用~
 
つまり本来の「煽る」とは、あぶみで馬の腹を蹴るという意味を持つ言葉であった。
また既に同時代には、そこから転じて「そそのかす」、「おだてる」という意味も持っていた。
この時代から既に、日本の「煽り」の概念を窺い知ることが出来る。


== 昭和時代 ==
== 昭和時代 ==