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==思想== | ==思想== | ||
===国家観=== | ===国家観=== | ||
功利主義的観点から自己所有権の保護を最優先課題に位置付ける、『帰結論的リバタリアン』である。必要最小限の課税からなる福祉政策を容認し、いわゆる「古典的自由主義」に属す。<br> | |||
リバタリアンであるがゆえに、国家機構の縮減を良しとする傾向にあり、「国家は必要悪」だと主張する。特権階級をはじめとする権威を徹底的に非難しており、日本における皇族制度の廃止を主張したこともある。 | リバタリアンであるがゆえに、国家機構の縮減を良しとする傾向にあり、「国家は必要悪」だと主張する。特権階級をはじめとする権威を徹底的に非難しており、日本における皇族制度の廃止を主張したこともある。<br> | ||
人間にあるべき天賦の権利として自己所有権を仮定し、そこから逆算して自由を規定する方法論(自然権的リバタリアン)とは距離を置く。ただ、自然権を国家権力に対して上位の概念とする発想そのものには肯定的であり、上述の通り自己所有権の重要性に関しては見解が一致している。要するに、リバタリアニズムの根拠たるものが「経済的功利主義」なのか、それとも「自然権」なのか、そこで両者のすれ違いが見られるのである。<br> | |||
無政府主義を標榜するアナーキズムは「ガイジの理論」として支持しない。ロバート・ノージックを中心とする最小国家論に対しても生存権が脅かされる可能性があるとして否定的である。このように、リバタリアニズムの中において比較的穏健的な主張をすることに彼の特徴がみられる。<br> | |||
===経済観=== | ===経済観=== |
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