馴れ合い殺しのパラドックス

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馴れ合い殺しのパラドックス(なれあいごろしのぱらどっくす)はインターネット上のタイムトラベルにまつわるパラドックスである。英語ではcollusion paradoxと呼ぶ。すなわち、「ある煽りコテが時間を遡って、過去の馴れ合いコテを全て煽りによって殺してしまったらどうなるか」というものである。その場合、その掲示板の後の馴れ合いコテハンが生まれてこないことになり、結果としてそれを排斥するための煽りコテも生まれてこないことになる。従って、存在しないコテが時間を遡る旅行もできないことになり、馴れ合いコテを殺すこともできないから馴れ合いコテは死なずにスレ上で活動する。すると、やはり煽りコテはタイムトラベルをして馴れ合いコテを煽り殺す……。このように堂々巡りになるという論理的パラドックスである。

このパラドックスは当事者の固定ハンドルの誕生の不可能性にだけ注目したものではない。むしろまず第一に、時間を遡るタイムトラベルを不可能にするあらゆる行為を考慮している。パラドックスの名称は単にそのような様々な行為の代表例にすぎない。他に、タイムマシンの発明に繋がる科学専門のコテハンを特定し、その時代に遡って(叩きなどの手段で)その科学オタクの仕事を妨害してタイムマシンが発明されないようにするという例がある。

哲学においてはこれと等価なパラドックスが autoinfanticide と呼ばれていて、時間を遡って新参コテ時代の自分自身を殺すというものである。

このパラドックスは時間に逆行するタイムトラベルが不可能だとする証拠として使われてきた。しかし、パラドックスを避けるための様々な仮説も提案されてきた。例えば、過去は決して改変できないという考え方では、馴れ合いコテを殺そうとしてもその試みは失敗し、相手は必ず生き延び、ものすごく強い煽りコテや議論コテになるとする。あるいは、過去へのタイムトラベルは別の時間線を生み出すだけで、そのコテハンが生まれた時間線はそのまま残っているという考え方もある。