「害悪の戦い」の版間の差分

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2018年春。[[ゴッドブレス]]は万全を期して挑んだはずの大学受験に失敗した。北海道大学で送る薔薇色の青春を夢想していた彼にとって、滑り落ちと目していた関関同立への入学は屈辱的な結果であった。大企業への就職を長期戦略として掲げていたゴッドブレスは、この先の将来を悲観し酒とギャンブルに溺れた。<br>
2018年春。[[ゴッドブレス]]は万全を期して挑んだはずの大学受験に失敗した。北海道大学で送る薔薇色の青春を夢想していた彼にとって、滑り落ちと目していた関関同立への入学は屈辱的な結果であった。大企業への就職を長期戦略として掲げていたゴッドブレスは、この先の将来を悲観し酒とギャンブルに溺れた。<br>


知性に劣る同級生たちと惰性的な日々を貪っていたある日、Twitterで雀士として名声を得ていた"とつげき東北"と出逢う。明快な論理でこの世の真理を説き伏せる言葉の数々にゴッドブレスは魅了され、長らく陥っていたルサンチマンから遂に解き放たれた。これを契機として、ゴッドブレスは本来の底知れぬ精力を取り戻していく。<br>
知性に劣る同級生たちと惰性的な日々を貪っていたある日、Twitterで雀士として名声を得ていた"とつげき東北"と出逢う。明快な論理でこの世の真理を説き伏せる言葉の数々にゴッドブレスは魅了され、長らく陥っていたルサンチマンから遂に解き放たれた。これを契機として、ゴッドブレスは本来持ちえた底知れぬ精力を取り戻していく。<br>


虚無的世界から生へのバイタリティを奪還するに至ったゴッドブレスは、それと同時に"性"への執着をみせるようになる。一夜限りの関係に貪欲となり、本来あるべき倫理観はセフレとの逢瀬に埋没した。いつの日かセックスは享楽的な娯楽ではなく、本質的な人生の目的へと変容していた。<br>
虚無的世界から生へのバイタリティを奪還するに至ったゴッドブレスは、それと同時に"性"への執着をみせるようになる。一夜限りの関係に貪欲となり、本来あるべき倫理観はセフレとの逢瀬に埋没した。いつの日かセックスは享楽的な娯楽ではなく、本質的な人生の目的へと変容していた。<br>
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