タルパ

タルパは人形遊びの現実世界版のようなものである。人形（タルパ）を実在する概念として扱い、自分と会話をしたり、相手や相手のタルパとコミュニケーションを取らせたりする。

タルパ（チベット文字：སྤྲུལ་པ ; サンスクリット語：निर्मित〔ニルミタ〕または निर्माण〔ニルマーナ〕、より原音に近い発音はトゥルパ）は、2ちゃんねる、ニュース速報VIP板のコテハンの間で認識されている概念、またはそれらを使用するコテの属性の1つ。チベット語で「変化身」や「化身（トゥルク）」を意味する言葉であり、仏教においては単に「化身」「化現」「化作」などを意味する。

化作は「魔術的顕現」「幻像」などと訳する事もでき、修行を積む事で意識的にできるようになると考えられているが、2ちゃんねる上においては意味が転化し、霊的・精神的な訓練によって作り出されるオカルト的な存在・モノをあらわす言葉として認知されている。本項ではこちらの「2ちゃんねる上におけるタルパ」について記述する。

概説

2ちゃんねるにおけるタルパとはイマジナリーフレンド（後述）のようなものであり、遊戯王の登場人物、武藤遊戯の「もう一人のボク（闇遊戯）」の立ち位置に近い。自己洗脳によって創り出す事ができる別人格である。実在する目の前の人間の動きをタルパに重ね合わせて視覚化させるなどの訓練によって、人格間で会話を行ったり、人格を意識的に入れ替える事ができる。

コテハンにおけるタルパの用途は、例えばえびにゃんの場合だと、他者とタルパ間でのコミュニケーションをさせる、タルパに身体を動かさせる（例えば、憑依したタルパが本人の両手を動かし、PCのキーボードで文章を入力し、スレッド上に書き込むという一連の流れ）などである。また、視覚化（目に見える形でタルパを表現）することによって人格の輪郭がより鮮明になるため、既存のアニメや漫画作品のキャラクター、AAをタルパに見立てて書き込むことが多い。

イマジナリーフレンド

イマジナリーフレンドはイマジナリーコンパニオンとも呼ばれ、幼少期に体験する「周囲の大人の目には見えない友達」である。Wikipediaにも記述されているように、座敷童子と考えれば理解しやすい。幼児期には全体の20%～30%もその体験を持つ者がいるとされ、一人っ子か女性の第一子に多い。平均的な年齢としては2歳から4歳の間にイマジナリーフレンドが生まれ、8歳ぐらいの間には消えてしまう。

特徴として、イマジナリーフレンドを持つ子供は空想力が豊かであり、しばしば知性と創造性のしるしとみなされることもある。これは病的な交代人格状態（いわゆる二重人格）とははっきりと区別され、病気などの類ではないとして扱われる。ただし、解離性同一性障害はイマジナリーフレンドを持っている比率が高く、通常の倍の60%ほどと見られている。また、通常の一人か二人よりも多く平均6人程度が本人の内に存在していて、思春期や青年期まで持続するという報告もある。

解離性同一性障害の最も顕著な特徴はその生々しさである。患者のほぼ全員がその姿を見、声を聞き、しばしば実在していると信じていた。正常な人間の場合は、イマジナリーフレンドを持つ大学生（この条件自体が相当に少数ではあるが）で、患者が感じるのと同じ程度の生々しさがあったと告げたのは25%だけであった。またその質も相当に違う。

このような観点からタルパを考察した場合、「実在しない」という前提を踏まえて実体化・視覚化させる精神的訓練を行っているため、解離性同一性障害には当てはまらない。それゆえにタルパはインターネット上における一つの遊びであり、コテハン同士のコミュニケーション方法の一つと言えるだろう。

関連項目

• 虹コテ - しばしば同一のものとして混同されるが、異なる概念である。

2ちゃんねるのレス属性
馴れ合い	馴れ合い - 雑談 - 全レス - 擁護 - 売名 - 出会い厨
煽り	攻撃手段	煽り - 荒らし - 叩き - 粘着 - 自演 - 騙り - スルーという煽り - 電波 - 便乗煽り
	防御手段	スルー - NG宣言 - 潜伏 - 対立煽り
ネタ	ネタレス - 糞スレ - 滑り - 釣り - 大喜利
マジレス	マジレス - 議論 - 自治 - 殺伐
複合属性	馴れ合い煽り - ネタ煽り
偶像記述	AA雑談 - 画像レス - タルパ - 絵師