コテ雑法
コテ雑法(こてざつほう)とは2009年1月29日に制定されたニュース速報VIP板のパートスレッド、コテ雑のガイドライン[1]である。次のスレッドを立てる基準や、スレッドの進行に支障をきたす書き込みを制限・禁止することなどを定めている。
概要
同法は2009年当時、コテ雑のコテハン達が暗黙の了解として遵守していたものをエルティーが明文化し、成文法として起草したものである。ただし当時横行していた荒らしや迷惑行為を規制するため、またそれらを取り締まる大義名分を設定するために、一部分はエルティー個人によって新たに盛り込まれた規定も存在する。
2018年現在のコテ雑法の特徴として
- 法を違反した場合の罰則が存在しない事。
- 改正は理事制度によって行われる事(後述を参照)。
- 古参優先の原則。
などが挙げられる。
法の意味
コテ雑法における法とは「法典」(体系的に編纂がなされた、明文化された法律の集合体[2])を意味し、コテ雑で古くから慣習として扱われてきたものを明文化したルールといえる。それゆえ日本国憲法などの法律のように改正が困難なものではなく、憲法として解釈した場合コテ雑法は軟性憲法である。
「コテ雑法はどの程度の法的拘束力があるのか?」という点についてはしばしば論議があり、あくまでガイドラインであるため法の尊重については個々の自主性に委ねるとする考え方や、法律として解釈し厳格な順守を徹底するべきであるとする考え方がある。ただし現行法では法を犯したユーザーに対する罰則を明文化していないため(ただし私的な制裁や煽りが行われる事はある)、比較的前者の認識が多いのが実情である。
条文
コテ雑法は第20条まで条文が存在するが、その内の7条は理事によるコテ雑法改正によって消滅したため、現在は13条から構成されている[3]。
制定史
設立経緯
コテ雑は2005年から始まったパートスレッドであり、2007年頃までの3年間は創設当時から書き込んでいた住人たちを中心に運営されていた。しかし2008年頃の古参コテハンの相次ぐ離脱によってスレッドの進行に関する疑義や認識の違いなどが問題化してくると、かつて古参達が暗黙の了解として認識していたルールが形骸化し、ルールを無視してスレッドを立てる者が現れるようになった。そのような状況下で2009年冬、コテ雑の不文律の無効を主張するなるみたん(現:ゆっきー)と、従来の古参コテによって継承されてきた不文律の保護を主張するエルティーの対立が表面化。その対立の中で、従来の不文律を明文化したものにするためにエルティーがコテ雑法を設置したのが始まりである。
同年秋から始まった刹那大戦にコテハンの注目が傾けられた事もあり、制定後しばらくはコテ雑法について積極的に言及するコテは現れなかったが、2013年から藤和、俺様らによってコテ雑が再建されてからはコテ雑法を基盤としたパートスレッドの運営が行われるようになった。
改正論議
コテ雑法制定当初、第19条は下記の条文が記載されていた。
このコテ雑法は、エルティー◆ElTiXXMIXI(BE: http://be.2ch.net/test/p.php?i=254043252 )によって変更、改正する事が出来る。
これはエルティーのみに改正権限があること、つまりエルティーによって自由に法を設定したり書き換える事ができる事を意味しており、しばしばこの条項について疑問視される事などがあったが、このガイドラインを運営する上でさしたる問題が発生しなかった事から19条の改正について大きな論争となる事は少なかった。
法改正について本格的に議論が交わされるようになったのは2016年春に起こったF9によるコテ雑侵攻が発端である。この際に「次のスレッドをどのタイミングで立てるべきか」について対策が考えられた結果、鴉、壇みゆなどの主導によってP2ルールというローカルルールが採用された。ただしこのルールはあくまで急を要する事態に対して特例として設置されたものであり、この際はコテ雑法の条文自体の変更には至らなかった。
2017年4月の改正
上記の約1年後に、再びコテ雑法の改訂方法に関しての論争が起きた。なお、この時に改正派の急先鋒として活発に働きかけを行ったのが、8年前にコテ雑法が作成される要因となったゆっきーである。議題は主に第11条(AA法)について論じられた。
1項 [乱用の禁止] 本スレにおいて、アスキーアート(以下、AA)をみだりに貼つてはならない。 2項 [A雑の禁止] 本スレにおいて、みだりに同一AAによる雑談(AA雑談)を行つてはならない。 3項 [顔文字特措法] 顔文字またはそれに準ずる小型AAについては、これを認める。
これはAAによる荒らしを規制する理由で設置された条項だったが、AAによる荒らしをする人間がほぼ消滅し、AAを使用して雑談する(AA雑談)人間が増えた2017年の世相にはそぐわないものであり、改正の必要に迫られた。エルティーはこの改正を承認、改定案をコテ雑に提出し、周囲の同意のもとで4月6日に第11条は削除された。
またゆっきーは理事制度の創設を提唱。今後はエルティー1人でなく選出された数名のコテハンによって改正する事が出来る仕組みを提案し、エルティーもこれを承諾。4月9日に第19条は改訂され、エルティーによって選出された理事がコテ雑法を変えるか否かを判断する新制度が開始された。第1期(2017年4月10日~)はヨモギ、イカナナら7名の理事が任命されたが、第2期(2017年7月19日~)以降は3名を選出する形式に固定された。
2018年1月の改正
第3期までの理事はエルティーの選考によって選ばれていたが、2018年1月に理事選出権についての改正が行われ、第4期以降は前理事による推薦で次期の理事が決定される仕組みに改正された。
理事
現在の理事は太字で記している。
理事 | 期間 | 理事 | 備考 |
---|---|---|---|
第1期 | 2017年4月10日 ~2017年7月9日 |
早生マンゴー、イカナナ、うさぎちゃそ、ヨモギ、ビジターQ、エスパー津山、むちむちボイン☆デンジャラス爆乳 | 第1期のみ7名選出。 |
第2期 | 2017年7月19日 ~2017年10月18日 |
ヨモギ、プラネットヤクザ、ぬこ | |
第3期 | 2017年10月20日 ~2018年1月20日 |
猫箱、鴉、こころ | |
第4期 | 2018年1月21日 ~2018年4月20日 |
※ズバットは期間中に辞退。 |